225．最果てのイマ

最果てのイマ、読了した。
このゲームは、選択肢を選ぶゲームではなく、誰がやっても変わらないストーリーの中でどれだけ追求できるかを楽しむゲームなのだと思った。
あと、とてもとても長かったです。システムの都合でもあるんだけど。

また、田中ロミオ氏の知識量の凄さも感じる。
CROSS CHANNELをプレイしていても思ったのだが、ありとあらゆる方向に深く根を張った大樹のような知識量。
半端ない。

この作品も、前半と後半がまるで違う雰囲気を持つ。
飛び交う専門用語。
難解な文。
多分、文章を読みなれない人は辟易してしまうのだろうなと。

ロミオ本気出しすぎ。


テーマは存在の追求にあると思った。
自分とは何か。
他人とは何か。
自分が他人を支配することによって他人は自由を失うのか、自己を失うのか。
また、自分の下位意識で自分を客観視するとそこに自分は存在するのか。
そういうテーマ。
存在論。
そう、存在論についてもさまざまな観点からよく取り上げられていた。
胡蝶の夢的な。

理解はとても難しかった。
じっくり読んで、終えて、そしてもう一度やり、なぞを解く。
考察サイトを熟読するのも面白い。
こういった、余韻を楽しむゲームは凄く良いと思う。



あと、俺はやっぱり狂的な雰囲気が好きなのだろうと。
あ、リトバスのようなストーリーも大好きですけどね。

…まぁ、どう転んだとしても、ヒロインは普通の（レベルでの並外れた）連中ではないですが。