170．理不尽

理不尽は、誰にでも降りかかる。
きっとそうなのだろう。

電車ひとつにとっても。
乗車待ちの列に割り込んできた中坊のガキ共に注意したら、なんか変なおっさん出てくるし。
揺れでぶつかってきたオバサンが舌打ち＆睨みつけ、さらには降車時にエルボゥを鳩尾に食らわせてきたり。
また、同じようにピンヒール（ハイヒールのヒールのほっそいやつ）で足を踏みつけてきたり。
空いてる席に座ろうとしたら横からおっさんが突進してきて吹っ飛ばされたり。
ロングシートで隣に座ってた女性が寝て、ずっとこっちにもたれかかってきたかと思えば、起きたときにめっちゃ不審者を見るような目で俺を睨みつけてきたり。

皆にこういった経験ありますか？
ここまで酷いのが無いのならば、何がいけないのか。
これは天罰だろうか、神は基本的に信じてはいないが。（こんな負の神など、信じてたまるか）
それ以外考えられないしな。
天罰ってことは、何か悪い事したんだろうなぁ、俺。
何をやったのか。
最近、特に何もやってないぞ。
良い事も、悪い事も。
惰性以外の行動を起してないから。
じゃあ、いけないのはこの生き方か。生きていることか。

世の中に善が存在するためには、必要悪が欠かせない。
そうでなければ、善が存在しなくなるから。
ならば、世の中に幸福が存在するためには、不幸も必要なのだろう。

俺は既に家では必要悪の扱い。
家族にとっての反面教師。
「こんな人間になっちゃいけないよ」
と親は弟に教え。
好き勝手生きた成れの果てを体現。

もう、こんな人間なんだ。
不幸だって、被ってくるだろう。
悪い奴には不幸があって当たり前だ。
幸福なんてあっちゃいけないんだ。悪には。

じゃあ、不幸ばっかでもかまわないじゃないか。
皆がその代わり幸せになってるなら。
幸せを求めたら、周りが不幸になる。
まさにそうじゃないか。

それよりも、幸福って、なんだっけ。