247．uroboros

深く考えてはいけない。
考えれば考えるほど憂鬱になる。狂っていく。
だが、考えは止まらない。
無限の思考回路。
止めたつもりでも、まだ先の見えない思考回路は続き、期間の長短はあれ、同じ場所に戻ってくる。
「答は無い」
と周りは言う。
「探求しても同じ場所に戻ってくるんじゃ仕方が無い」
と周りは言う。
だが、止まらない。
一度、周りの世界と俺の世界が相容れないものと気付いたときから思考の蛇は尻尾を餌だと思い込み喰らい続ける。
鋭い痛みを伴うも、そうしなければ生きてゆけない。

俺の思考は周囲には相容れない。
さびしいのだと思う。
どこにいても孤独感。
何をしていても孤独感が付きまとう。
孤独に耐えられる人間は強い。
俺はとても耐えられそうに無い。
だから、世界との思考の共有を図ろうとするが、どこまでいっても相容れない。
探せば探すほど、可能性が消えてゆく。
気付かなかった点も、探究心によって掘り起こされ、絶望。
絶望のループ。
螺旋階段を降りてゆく。
そう考えると、無限思考ではあるがウロボロスではないのかもしれない。
きっとなにか明るいゴールがあるに違いないと信じ込み、絶望を繰り返す。

そして、また、自分の内部発掘のときが来た。
螺旋階段が各階に繋がった踊り場のようなところ。
そしてまた。