199．【楽器屋】夏休み、7日目【観察】

こんにちは。
初めて、風来記っぽい事がかけそうな本日、楽器屋に行ってきました。
なんとなく、暇つぶしに（課題のことはすっかり忘れていた）。

楽器屋で、自分が毎回やるのは展示されてるギターやベースを一つ一つ眺めていくこと。
結構細かいところまで眺めていくと色々と勉強になります。
ほぼ同じ形のギターでも、全く違う高級感とか。
どういう機構なら、どんな結果がもたらされるのか、とか。
ピックアップの高さ、ブリッジの形…等々。

それと同時に、30分以上時間に余裕がある場合、気になった楽器の試奏をします。
変わった特徴を持っていたり、「これ使ってみたい！」と思ったギターやベース。
即行、店員さんに
「今日はちょっと下見できたんですけど、これ、試させてもらえますか？」
（今日は買えない。という意思表示は結構重要）


今日は、Ibanezのベース[ATK300]を試しました。
このベースの特徴は、トリプルコイルピックアップを活用し、3種類の全く異なった音色をセレクトスイッチによって選択できるということろ。
ちなみに、この型番は、漢の1ピックアップ仕様です。（昔のや、海外ではフロントピックアップも付いてるのに…）
音色は、以下の三種類。
Trad[Single coil sound +High Cut Filter]
Bright[Single coil sound]
Attack[Humbucker sound]
全て試してみました。
とりあえず、全体の感想としては、ベースの大きさ、インパクトの割に出てくる音は凄く大人しい。
（自分の持ってるベースが暴れ馬ばかりだからかもしれませんが）
イコライザーを調整してあげないと、バンドで合わせたときに埋もれちゃうかと…。
ちなみに、イコライザーの効きや帯域は凄く使いやすいポイントで、流石、アクティブベースのメッカといったところ。
Bassを1/4回転ほど、
Midを半分ほど回してやって音を太くし、
Highは好みの量を回してバッキバキから暖かい音まで。
このセッティングを基本にやっていけば先ずは良いんじゃないかと思います。自分の感覚だけれども。
そして、結構人よっては重要な弦のテンション、裏通しな為、結構高いです。
あと、弦間がピックアップ部ではかなり広くなってきており、また4弦からピックアップの角まで結構距離があるので、指弾きは普通のベースよりかはキツくなるかと思います。
自分は十分指でいけましたが、ジャズベース等に慣れている人は親指を浮かして弾くといいかもしれません。
手は親指の付け根辺りをボディにくっつけて固定すれば、すんなり指弾き出来るかと。
ピック弾きやスラップがオススメですね、本当にこのベース。
（ホント、フロントピックアップが欲しい…1ピックアップもかっこいいんだけれどさ）
で、結構評価すべき点としては、バリバリROCK or METALな外見とは裏腹に、とても和音が綺麗に出ます。
凄く澄んだ和音で、今日の試奏の大半は和音でしたｗ
あと、高音が凄くよく伸びる。
12フレット以降からいきなり本領発揮といったところ。
凄く気持ちの良い高音です。
こいつを抱えるように、クラシックスタイルで…っていうにはメタルパーツがギラつき過ぎ…惜しい。
で、このベースの特徴のピックアップセレクトなんですけれども。
Tradは、とても優等生チックな音を出してます。凄くやわらかい。本当に高音が出てこない。
Brightは、すごくメリハリのある音。コード弾きをして、休符、カッティングっていうフレーズには本当にオススメ。チャキチャキ鳴ってくれます。ベースの弾き方じゃないけれど…。
Attackは、まさにハムバッカー。結構、家のベースとかで聴き慣れているせいか、あまり印象は無かったけれど…。こいつでイコライザーをフルテンとか、そういう乱暴なことするのは気持ちいいと思います。

ここまで、インプレ。


さてさて、楽器屋のもう一つの楽しみとして、人間観察があります。色々と勉強になること多いので。
今日も楽しく、試奏をする人を観察。
売り物の楽器を、さも自分のものかのようにベタベタ触ったり、床に直に置いたりしてるおっさんとか。
女の子にいいところを見せようと、がんばって弾いてる同年代の少年とか。
そんな観察。
で、今日最も考えさせられたのは、同年代の少年たちの試奏姿。
8人くらい試奏しているのを見たのですが、全員が弾いていたのが「God knows...」。のイントロ。
見事に、みんな満足顔で弾いていました。
一番手っ取り早く、自分のスキルを自慢できるからでしょうか。

…でもさ、みんな揃って全然弾けてない…。
テンポがフリーテンポになっているのは当たり前、
それに音が1音どころじゃなく、2・3足りてない、
運指のモタつきからミュート音が出てしまって…
という状態。（…あぁ、Y君の「God knows...」の上手さを再確認したよ。）
まぁ、それなら微笑ましい。
でも、みんな揃って抱えているのが見事にブランド物ばかり…。
Ibanez prestige ([Ibanez]の最高級ブランド)  RG1820X
Gibson Les Paul
JacksonStars ランディV
Fender USA stratoaster
Fender USA Mustang
Musicman Silhouette
Paul Read Smith
…。
で、仕舞いには「これ、買っちゃおうかなー」という始末。
凄くブランド志向、高い楽器を使って、皆の知ってるブランド使えば上手くなるってもんじゃねぇっての。
それ以前の問題だろ…。
とか、考えていたわけです。

で、帰りの電車でふと気付く。
「あれ、俺もやつらと同じじゃね？」
Ibanez Prestigeのベース買って、ベースの種類ばっか増えて…
そんな、自分の鏡写しの現状を見た。


追記、
8人のうち、3人は女の子連れてきてたんだけども、皆「これがこーで、あーで」ってテクニックを見せながらの試奏。
凄く楽しそうなんだけれども。
客観視すると、その話のとき意外は女の子、ずっと携帯でメールか何かやってんのね。
凄い態度の変わり身だなぁと、驚愕。